「Life is small-スマホ顕微鏡ワールドへようこそー」(仙台)のお知らせ

 

日本顕微鏡学会主催 市民公開講座

スマホ顕微鏡体験ワークショップ「Life is small-スマホ顕微鏡ワールドへようこそー」

 児童から大人まで一般市民の皆様を対象とした市民公開講座を開催いたします。今回は、スマホを利用した顕微鏡のワークショップです。あらかじめ準備されたスマホ顕微鏡一式を用いて、参加者自身のスマホやパッドを使い身近なミクロ世界を観察できます。また、得られた顕微画像を自身のスマホに保存でき持ち帰っていただくことが可能です。

 

・日時:2016年6月16日(木) 13:00〜16:00

・会場:仙台国際センター 会議棟2F 大会議室「橘」

・会場へのアクセス:http://www.aobayama.jp/access/

事前申し込み不要・参加無料

途中入退場自由です。本ワークショップでは、講演の他に、体験・展示ブース等も設けますので、ご都合のよい時間にお越しください。

 

・主催:日本顕微鏡学会、運営:Life is small Project(代表:永山國昭・総研大理事)

日本顕微鏡学会HP詳細:http://www.microscopy.or.jp/conf2016/shiminkouza.html

Life is Small HP:http://www.life-is-small.com

 

・プログラム

12:30 受付開始

13:00〜13:30 講演Ⅰ(基礎編) 

13:30〜15:00 体験型ブースコーナー

15:00〜15:30 講演Ⅱ(応用編)

15:30〜16:00 体験型ブースコーナー

16:00 終了

 

・体験ブースコーナー一覧:

「スマホ顕微鏡Leye体験コーナー」

「単式顕微鏡体験コーナー・先着50名」

「学校や科学館で使ってみよう!」

「スマホ顕微鏡で微生物と遊ぼう♪」など多数(随時追加予定)

 

・講演詳細:

13:00〜13:30 講演Ⅰ(基礎編)

1) 「スマホ顕微鏡の誕生物語」 永山國昭(総合研究大学院大学 理事) 

2) 「社会教育施設での活用」 長澤友香(静岡科学館る・く・る 館長)

3) 「スマホ顕微鏡でめぐる微生物の世界」 早川昌志(ミクロ・ライフ) 

 

15:00〜15:30 講演Ⅱ(応用編)

1) 「学校教育での活用」 竹下陽子(お茶の水女子大学 サイエンス&エデュケーションセンター 特任講師) 

2) 「花粉観察プロジェクト」 寺田勉(防府市青少年科学館ソラール 館長) 

3) 「スマホ顕微鏡を用いた各種技術の開発」 佐藤和正(ラ・サール中学校 高等学校教諭)

 

・講演紹介文:

<講演Ⅰ>

1) 永山國昭 「スマホ顕微鏡の誕生物語」

 スマホ顕微鏡はミクロ世界への窓です。350年前の世界最初の虫メガネ型顕微鏡と世界最先端機器スマートフォンのハッピーな出会いからイノベーション「スマホ顕微鏡」が3年前に岡崎で生まれました。スマホ顕微鏡は、薄くて小さなデバイスですが、スマホの協力を得てミクロ世界に息づく小さな生き物や微粒子を身近にする力を秘めています。生命誕生の太古より地球にあまねく広がる小さき者たちを見ているとヒトがいかに巨大な生物かに思い至ります。全生物のうちヒトより大きな者は、全生物種の1%にも満たないのです。Life is small. この深奥なミクロ世界の探検をいつでも、どこでも、だれにでも手軽にできるようにしたのがスマホ顕微鏡です。

 ワークショップのイントロとしてスマホ顕微鏡の誕生物語とその後の発展を要約してまず皆さんにお伝えします。

 

2) 長澤友香 「社会教育施設での活用」

 乳幼児から高齢者まで、多様な年齢の市民が集う社会教育施設においても、スマホ顕微鏡は気軽にミクロの世界を観察できるツールとして大活躍。自然観察会や、体験型ワークショップに取り入れることで、どこでも、誰でも、自然界の不思議や生物の巧妙なしくみを実感することができるのです。市民向けのワークショップには家族での参加が多く、親子で会話を楽しみながら観察する姿が多く見られます。

 これまでに「スマホ顕微鏡で昆虫観察」、「ひっつきむしの秘密」、「オオミジンコの体色変化」、「ダンゴムシとワラジムシ」、「夏休み自由研究」等のテーマで実施しました。特に動いている生物(オオミジンコ、ヤスデ、ダンゴムシなど)には、誰もが感嘆の声をあげます。スマホ顕微鏡の「いつでもどこでも顕微鏡観察」、「みんなで一緒の画面が見られる」、「すぐに写真や動画を記録できる」という利点を生かし、身の回りのものに対する好奇心や探求心を育ててみませんか。

 

3) 早川昌志 「スマホ顕微鏡でめぐる微生物の世界」

 顕微鏡がなければ、私たちは微生物の存在を認識できない事からもわかるように、微生物と顕微鏡は切っても切り離せない関係にある。レーウェンフックは、スマホ顕微鏡の原型である単式顕微鏡を用いて初めて微生物を報告した。近年、健康食品や産業利用の分野でも名高いミドリムシも、レーウェンフックが発見したものである。

 微生物の発見から300年以上。微生物の観察や実験といえば、顕微鏡が欠かせない為、専門の研究者しか行えない印象がこれまで強かったが、誰でも手軽に使う事のできるスマホ顕微鏡の登場は、微生物の世界をもっと多くの人が共有できる事を可能にしつつある。

 スマホ顕微鏡は、理科教育における実験材料としても用いられるアメーバやゾウリムシ、ミドリムシやボルボックスなどの原生動物や藻類の観察に特に適している。これらの微生物を中心として、スマホ顕微鏡を用いた微生物観察や実験のノウハウを紹介したい。

 

【講演Ⅱ】

1) 竹下陽子 「学校教育での活用」

 小・中学校の理科では、顕微鏡を使った観察活動の機会が設けられています。しかしながら、 顕微鏡の台数や観察時間の確保などの問題から、十分に観察活動が行えない場合もありま す。そこで、タブレット型端末などの ICT 機器と顕微鏡がコラボしたタブレット顕微鏡を 使って、従来の顕微鏡ではできなかった観察活動に挑戦しています。タブレット顕微鏡は、 大きな画面を持ち、手軽に持ち歩け、写真や動画の記録ができるという点で、従来の顕微鏡 とは大きく異なります。個人活動になりがちな観察活動を、協働的な学習にすることができ、 アクティブ・ラーニングを促進するツールとして活用できます。メダカ受精卵観察や、花粉 管伸長の観察など、小・中学校理科の単元において、タブレット顕微鏡を活用した実例をご 紹介します。

 

2) 寺田勉 「花粉観察プロジェクト」

 約30年前にスギ花粉症が確認され国民病と言われて久しく、今日では春恒例のニュースとなっています。このスギ花粉を改良型のスマホ顕微鏡で測定しネット公開する市民ネットワークの構築を目指しています。

 花粉シーズン中はスマホ顕微鏡に自動カウントアプリや他の機能を装備して、「リアル」に市民の方に測定に参加してもらいスギ花粉測定値をネットにアップしてもらう。またスギ花粉のシーズン以外には空中浮遊物に面白いものが見つかった時、その写真と感想をアップしてもらうなど考えています。花粉以外の空中浮遊物として、黄砂やpm2.5やツクシの胞子や浮遊移動するダニや蝶の鱗粉や山焼きのススなど気象や季節や地域性に関係した写真や現象を「リアル」に報告・公開しあえる楽しいプロジェクトにする計画です。

 

3) 佐藤和正 「スマホ顕微鏡を用いた各種技術の開発」

 スマホ顕微鏡は教育のみならず、広い技術への応用することができます。そのためには、アプリケーションとの連携、スマホ顕微鏡本体の限界の把握とその拡充、新たな機能の付与が必要不可欠になってきます。ツール開発プロジェクトは、技術的なテストとアドバイスを行ってきました。現時点で行っている新たな技術開発の可能性とそこから見えてきた課題について紹介します。